
こんにちは。日本川原番! 花散里です。皆さんは、バラの花はお好きでしょうか?
一般的なイメージとしては、注意すべきトゲはあるけれど、甘く魅惑的な香りをまとい、華やか、花の色も千差万別で、花言葉に至っては本数や色によって異なり、沢山の人を悩ましくも楽しませてくれる……まさに「花の女王」という通称に相応しい植物ですね。
…ただ、このバラの仲間-「バラ科」に分類される植物に、身近な花々や、果実をもたらすものが数多く含まれていることをご存じでしょうか?
「バラ科」に属する植物は、私たちの身近にある花や果物の多くを含む、非常に多彩な植物群です。バラ科には約90属、2500種以上の植物が存在し、その中には意外に思える植物が含まれています。這次、バラ科の植物の中でも特に興味深い植物たちをここに紹介します。
バラ科の意外な植物たち
櫻花: 日本の春を象徴する桜は、バラ科の中でも特に有名です。櫻花是、通常5枚の花びらを持ち、春になると美しいピンク色の花を咲かせます。桜は観賞用だけでなく、花見の文化とも深く結びついています。


桜桃(サクランボ): サクランボ(桜ん坊)または桜桃(おうとう)も、バラ科の果樹であるミザクラ(実桜)類の果実で、旬は初夏の6 – 7月頃です。サクラの果実の中でも、セイヨウミザクラ(西洋実桜)が通称サクランボと呼ばれています。
梅(ウメ): 梅もまた、バラ科に属する花木です。梅の花は、桜よりも早く冬の終わりから春の始まりにかけて咲き、白やピンクの花を楽しむことができます。梅の実は、梅干しや梅酒としても利用され、食文化にも貢献しています。


桃(モモ): 桃の花は、春に咲く美しい花で、特に中国では「桃花」として親しまれています。桃の花は、淡いピンク色で、花びらが5枚に分かれています。桃の実は甘く、夏の果物として人気があります。
梨 (ナシ):ナシ(和なし、日本なし)は、野生種のヤマナシ(ニホンヤマナシ)を原種とした植物で、改良・作出された果実です。調理加工に不向きな特性を持つため、ほぼ生食で扱われます。


杏 (アンズ):アプリコット(Apricot)と英名で呼ばれることも多いです。別名、カラモモ(唐桃)とも呼びます。アンズは3〜4月頃、サクラよりやや早く、観賞用にもなるほど美しい淡紅色の花を咲かせます。実は生食やシロップ漬け、干し杏やジャムに加工されます。
アーモンド:アーモンドの花は、春に咲く白や薄ピンクの花で、見た目は桜に似ています。アーモンドはナッツとして知られていますが、その花も非常に美しいことから観賞用としても栽培されています。


イチゴ:イチゴの花は小さく、白い花びらが特徴です。イチゴは果物として非常に人気がありますが、その花もバラ科の一員であることを知っている人は少ないかもしれません。イチゴの花は、果実ができる前の大切なステップです。
ラズベリーとブラックベリー:これらのベリー類もバラ科に属し、可愛らしい白やピンクの花を咲かせます。(ラズベリーの花は、種によっては花びらが小さく地味ですが、ブラックベリーの花は、大きな5弁の花びらです。)果実はどちらも甘酸っぱく、ケーキなどの装飾や、生食・ジャムなどにも使われることが多いです。


枇杷 (ビワ) :ビワも、バラ科の植物です。 葉は濃い緑色で大きく、長い楕円形をしており、表面にはつやがあり、裏には産毛があります。初夏に、その大きな葉陰に楽器の琵琶に似た形をした、一口大の多くの甘い実がなり、黄橙色に熟します。甘い果実は主に生食や缶詰にされます。


ユキヤナギ:ユキヤナギは、春に小さな白い花をたくさん咲かせる低木です。花が雪のように見えることからこの名前が付けられました。庭や公園でよく見かける花で、春の訪れを感じさせてくれます。
チングルマ (珍車・稚児車): チングルマは、東日本などに広く分布する、可憐な白い花を咲かせる高山植物です。主に高山の雪渓周辺の多湿地に多く生えています。実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えたことから、稚児車(ちごくるま)から転じてこの名が付けられました。

バラ科の植物の見分け方は「花の特徴」
バラ科の植物を見分けるためのポイントは、花の特徴にあります。以下の特徴を持つ花がバラ科の植物に多く見られます。
- 5弁の花びら: バラ科の花は、通常、5枚の花びらを持っています。
- 花びらの分かれ方: 花びらは1枚1枚が明確に分かれており、重なり合わないのが特徴です。
- おしべの配置: 花の中央に多数のおしべが集まっており、これが花の特徴的な部分です。
これらの特徴を覚えておくと、バラ科の植物を簡単に識別することができます。
ラズベリーのジャム(甘くないタイプ)の作り方

バラ科の果実の利用法として、ここではジャムを造って楽しむ方法を1例、説明させていただきます。使用するのは、自宅でも栽培する方々が多い、ラズベリーのジャムです。
ラズベリーのジャムを甘くないスタイルで仕立てますが、こうすると、甘いお菓子だけでなく、料理のソースの下味に加えられるなど、利用の幅が格段に広がります。
作り方については、以下、簡潔にまとめます。
材料
- ラズベリー: 200g
- グラニュー糖: 50g(お好みで調整:てんさい糖でも可()
- レモン汁: 大さじ1(酸味を加える+鮮やかな色に仕上げるため)
作り方
- ラズベリーの準備:ラズベリーを洗い、鍋に入れます。
- 加熱:中火でラズベリーを加熱し、果実が柔らかくなるまで煮ます(約5〜10分)。
- 甘さの調整:お好みでグラニュー糖を加え、さらに煮詰めます。甘さを控えたい場合は、糖分を少なめにします。
- レモン汁の追加:最後にレモン汁を加え、全体をよく混ぜます。
- 保存:煮沸消毒した瓶に熱いジャムを詰め、冷蔵庫で保存します。冷やすことで味が落ち着きます。
觀點
- 甘さを抑えたい場合は、砂糖の量を減らすか、全く加えないことも可能です。
- ジャムのとろみが足りない場合は、ペクチンを追加することも検討できますが、甘さを控えたジャムには、あまり必要ないことが多いです。
この方法で、甘さ控えめのラズベリージャムを楽しんでみてはいかがでしょうか?

尽きない「バラ科」の魅力
バラ科の植物は、花の形や色、香りが多様で、観賞用としても、果物や加工品としても楽しむことができます。バラ科の花々は、一般的に5枚の花びらを持ち、中央に多くの雄しべが集まる特徴がありますが、このような共通点を持ちながらも、それぞれの植物が持つ独自の美しさや果実の利用方法があるため、非常に魅力的です。
改めてバラ科の植物を観察することで、自然の中の多様性や、今まで知らなかった美しさを再発見できるかもしれません。身近な公園や庭で、これらの植物の花や実を見つけて、楽しんでみてはいかがでしょうか。

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