「日本のラッパーって、実際どんな感じなの?」
海外の友人にそう聞かれることがあります。日本の音楽といえばアニメソングやJ-POPを思い浮かべる人が多いからか、日本語ラップはまだまだ知られていない存在です。
でも実は、日本語ラップには日本語だからこそできる表現があり、静かに、だけど確実にその良さが海外にも伝わり始めています。
この記事では、日本語ラップの歴史から、注目アーティスト、そして私・ABETACKが実際に感じた魅力までをまとめてご紹介します。
🕶️ 日本語ラップの始まり:1980年代のちょっと変わった出発点

日本語でのラップが最初に登場したのは、意外にも1980年代。最初は本場アメリカの模倣から始まりましたが、徐々に“日本語”という言語の個性を活かしたスタイルへと進化していきました。
- 🎙 1982年:「子供達を責めないで」 / スネークマンショー
→ コメディ要素の強い“語り”スタイル。ラップというより実験的なトラック。 - 🧢 1984年:「俺ら東京さ行ぐだ」 / 吉幾三
→ 地方訛りと英語風の語感を混ぜた独特なリズム感。笑いの中に社会風刺も。 - 🎛 1986年:「業界くん物語」 / いとうせいこう
→ 初の本格的日本語ラップ・アルバム。藤原ヒロシや高木完と共にシーンを牽引。
この時期の日本語ラップは、“実験”に近かったかもしれません。
でもここから、日本語のままでどこまでラップが成立するか?という試行錯誤が始まったのです。
💥 1990年代:ストリートの声が音楽になる

90年代は、日本語ラップが本格的に“音楽”として成立し始めた時代。
社会問題や若者のリアルな声がリリックとして昇華され、ヒップホップの精神と日本語が融合していきます。
- 💣 RHYMESTER、キングギドラ、BUDDHA BRANDなどがシーンを牽引
- ⚡ 1995年:「人間発電所」 / BUDDHA BRAND
→ 重厚なビートと鋭いメッセージ。リリース当時から今も語り継がれる名曲。
この時代に登場したZeebraやDJ KRUSHは、日本のヒップホップを世界に知らしめた存在でもあります。
クラブ文化やDJシーンとの関わりも深く、音楽としての“深み”が格段に増した時期でした。
🌐 2000年代〜:SNS時代が生んだ多様なスタイル

インターネットの普及により、音楽はより自由に、そしてダイレクトに届くようになりました。
CDを買わなくても、YouTubeやストリーミングで簡単に“発表”できる時代。
日本語ラップもその波に乗り、進化を続けます。
- 🔥 BAD HOP:ストリートの現実を真正面から描くグループ。
- 🎤 Creepy Nuts:ラップバトル王者・R-指定と、世界一のDJ・松永によるユニット。
🎯 「Bling-Bang-Bang-Born」はBillboard JAPAN年間1位という歴史的快挙を達成し、
「日本語ラップがここまで来たか」と感じさせる一曲になりました。
🎧 HilcrhymeとCreepy Nuts:異なる2つのスタイルに注目
🎵 Hilcrhyme(ヒルクライム)

- J-POP寄りの柔らかいラップが特徴。
- 感情の機微や風景を“日本語で”丁寧に描くスタイル。
代表曲:
- 🌸 春夏秋冬
- 🌙 千夜一夜
- 💪 大丈夫
🎤 Creepy Nuts(クリーピーナッツ)

- 言葉のキレとストーリーテリングが光るコンビ。
- バトルスタイルの要素を残しつつ、メッセージ性の強いリリックが多い。
代表曲:
- 🌀 合法的トビ方ノススメ
- 🔥 Bling-Bang-Bang-Born
- 🌱 のびしろ
🗣 ABETACKの感想:言葉が“音”になる瞬間に心が動く

私自身はJ-POPばかり聴いていた人間ですが、
ある日、Creepy Nutsの「のびしろ」を聴いて、日本語ラップの印象がガラッと変わりました。
ラップって、ただ“早口でしゃべる”ものだと思っていたけれど、
本当は、言葉を使って人の感情を動かすアートだったんですね。
📌 リズムに乗った日本語が、こんなにも自然で、美しく、鋭く響くことに驚きました。
🎶 はじめての日本語ラップ5選(海外の人にも聴いてほしい)

- 🌸 春夏秋冬 / Hilcrhyme
- 🌀 合法的トビ方ノススメ / Creepy Nuts
- ⚡ 人間発電所 / BUDDHA BRAND
- 💸 Money Baby(feat. Awich)
- 🎤 B-BOYイズム / RHYMESTER
💬 あなたの国では、母語のラップってどんな感じですか?

- 日本語ラップを初めて聴いた時、どう感じましたか?
- HilcrhymeとCreepy Nuts、どちらのスタイルが好きですか?
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