日本に住む外国人の皆様へ。荷物を海外の友人や家族に送りたいとき、「どの配送方法を選べばいいのか」「料金はいくらかかるのか」という疑問は、誰もが一度は経験するはずです。
実は、日本郵便の国際郵便サービスは、非常に充実しており、きちんと理解すれば、安心して海外発送ができます。本ガイドでは、日本郵便の国際郵便の全体像から、具体的な手順、料金、よくある落とし穴まで、実践的な知識をお届けします。
クイックファクト|日本郵便国際郵便の基本情報
| 配送方法 | 所要日数 | 500gの料金(アジア) | 500gの料金(欧米) | 保険 |
|---|---|---|---|---|
| EMS(国際特急) | 3~7日 | ¥1,400 | ¥2,000 | あり |
| 航空便 | 6~10日 | ¥900 | ¥1,500 | なし |
| SAL便(経済航空便) | 2~3週間 | ¥600 | ¥1,000 | なし |
| 船便(表面郵便) | 1~3ヶ月 | ¥300 | ¥500 | なし |
2026年1月1日現在の最新料金です。ご自身の状況に合わせて、最適な配送方法を選ぶことが成功の鍵です。
なぜ日本郵便を選ぶべきなのか
海外発送は複雑に見えるかもしれませんが、日本郵便ならば以下の理由で安心です:
- 世界中200以上の国・地域への配送ネットワーク
- EMS、航空便、SAL便、船便から選択可能
- 公式オンラインサービス「国際郵便マイページ」で、自宅から送付状作成が可能
- 相手国の通関手続きまでサポート
- EMSなら保険付きで安心
「難しそう」という先入観を払い去り、実際の手順を学べば、誰でも簡単に海外発送ができます。
配送方法の徹底比較|あなたに最適なのはどれ?
日本郵便の国際郵便には、4つの主要配送方法があります。それぞれの特徴を理解し、あなたのニーズに最適な方法を選びましょう。
EMS(国際特急便)
最速で、最も安心な配送方法です。
- 所要日数:3~7日(アジア)、5~10日(欧米)
- 料金:500g = ¥1,400(アジア)、¥2,000(欧米)
- 保険:自動付帯(最大200万円)
- 追跡:あり
- 最適:緊急の荷物、重要な書類、高額商品
「友人の誕生日プレゼントを急いで送りたい」「重要な書類を確実に届けたい」という場合は、迷わずEMSを選びましょう。
航空便(エアメール)
速度と料金のバランスが優れた選択肢です。
- 所要日数:6~10日(アジア)、8~14日(欧米)
- 料金:500g = ¥900(アジア)、¥1,500(欧米)
- 保険:なし(別途加入可)
- 追跡:あり
- 最適:通常の書類、お土産、小物類
コスト効率と速度の良好なバランスが特徴です。多くの外国人にとって、最も現実的な選択肢になります。
SAL便(経済航空便)
時間に余裕があれば、大幅にコストを削減できます。
- 所要日数:2~3週間
- 料金:500g = ¥600(アジア)、¥1,000(欧米)
- 保険:なし
- 追跡:あり
- 最適:季節物のお土産、生鮮食品以外の食べ物、衣類
「2週間程度なら待てる」という場合に、最もコストパフォーマンスが高い方法です。
船便(表面郵便)
最も安く、時間に大きな余裕がある場合の最終手段です。
- 所要日数:1~3ヶ月
- 料金:500g = ¥300(アジア)、¥500(欧米)
- 保険:なし
- 追跡:限定的
- 最適:書籍、教科書、大量の荷物
「いつ届いてもいい」という場合にのみ選びましょう。配送期間が長く、不測の事態の対応が難しくなります。
実践ガイド|日本郵便での海外発送手順
「国際郵便マイページ」を使えば、自宅から簡単に発送準備ができます。以下の手順に従ってください。
ステップ1:国際郵便マイページに登録
日本郵便の公式ウェブサイトにアクセスし、「国際郵便マイページ」に登録します。
- メールアドレスとパスワードを設定
- 本人確認コード(SMS)を受け取る
- 住所・電話番号を登録
ステップ2:差出人・受取人情報の登録
以下の情報を正確に入力してください(英語またはローマ字)。
- 差出人:あなたの日本での住所・電話番号
- 受取人:相手の氏名・住所・電話番号(ローマ字または英語)
特に受取人の住所は、配送国の一般的な表記方法に従うことが重要です。例えば、アメリカなら「123 Main St, New York, NY 10001, USA」というフォーマットです。
ステップ3:配送内容を申告
マイページで以下を入力します。
- 荷物の種類(書類、衣類、食べ物など)
- 内容物の詳細
- 内容物の価値(保険加入時に必須)
正確な申告は、通関時のトラブルを防ぐため非常に重要です。「何を送っているのか」を明確にしましょう。
ステップ4:配送方法と保険を選択
EMS、航空便、SAL便、船便から選択します。必要に応じて保険に加入します。
- EMS:保険自動付帯
- その他の方法:保険は任意
ステップ5:送付状を印刷して郵便局に持参
マイページから送付状(インボイス)を印刷します。荷物と一緒に最寄りの郵便局の国際郵便窓口に持参します。
郵便局スタッフが荷物を確認し、料金を計算します。料金を支払えば、発送完了です。
要注意|禁止品・制限品について
国によって禁止・制限されている品目があります。事前にしっかり確認することが、トラブル回避の最重要ポイントです。
国際郵便では送れない品目
- 爆発物、火薬、銃器、弾薬
- 危険物(引火性液体、ガスなど)
- 医療用医薬品(処方箋医)
- 大麻・違法薬物
- 偽造品、知的財産権侵害品
- 動物(ペット)
国によって制限される品目
以下の品目は、送付国によって制限されることがあります。
- 食べ物(肉製品、乳製品は多くの国で禁止)
- 化粧品・医薬部外品
- アルコール飲料
- 電子機器(バッテリー、リチウム電池など)
- 磁石
「日本郵便の公式サイトで送付予定国の禁止品リストを確認する」これが鉄則です。
通関書類|CN22・CN23とは
国際郵便で海外に送った荷物は、相手国で通関手続きを経る必要があります。その際に必要な書類が「税関告知書」です。
CN22(簡易税関告知書)
200ドル以下の荷物に使用します。
- 内容物の説明
- 内容物の価値
- 差出人と受取人の署名
国際郵便マイページで自動生成されます。
CN23(詳細税関告知書)
200ドル以上の荷物に使用します。より詳細な内容申告が必要です。
正確な申告がなければ、相手国で荷物が開封・没収される可能性があります。「嘘の申告」は絶対に避けてください。
よくある誤解を払拭しよう
日本郵便の国際郵便について、多くの人が誤った理解をしています。ここで正しい知識を身につけましょう。
誤解1:「EMSはいつも高い」
実は、EMSは速度と安全性を考えると非常にリーズナブルです。500gなら¥1,400~¥2,000で、通常3~7日で届きます。プライベートな宅配便サービスと比較しても、むしろ安い場合がほとんどです。
誤解2:「郵便局窓口でしか申込できない」
国際郵便マイページを使えば、自宅から24時間いつでも申込・送付状作成ができます。時間がない人でも問題ありません。
誤解3:「食べ物は絶対に送れない」
送り先の国によって異なります。例えば、アメリカやイギリスなら、「日本のお菓子」は送付可能です。ただし、肉製品や生ものは禁止です。事前に確認が必須です。
誤解4:「保険がなければ中身が盗まれる」
日本郵便のネットワークは世界的に信頼されており、盗難は極めて稀です。ただし、高額商品や貴重品を送る場合は、保険に加入することをお勧めします。
誤解5:「追跡ができない配送方法もある」
すべての配送方法で追跡が可能です。船便であっても、いつ届くか確認できます。
デメリット|日本郵便国際郵便の弱点
日本郵便の国際郵便は優れたサービスですが、いくつかの欠点があることも認識しておくべきです。
デメリット1:配送時間の不確実性
特に途上国行きの場合、「3~7日」という表示でも、実際には2週間かかることもあります。税関での処理遅延が原因です。
デメリット2:EMS以外の保険はなし
航空便やSAL便で荷物が破損・紛失しても、保険がなければ補償されません。自分で加入する必要があります。
デメリット3:郵便局での手続き時間
国際郵便は確認作業が多いため、通常の郵便より時間がかかります。忙しい時間帯を避けるべきです。
デメリット4:複雑な禁止品ルール
国によって禁止品が異なるため、確認作業が煩雑です。知らずに送ると、荷物が返送される可能性があります。
デメリット5:英語対応が十分でない
郵便局窓口スタッフの英語レベルがまちまちです。外国人友人と一緒に行くなど、サポートを準備することをお勧めします。
最適な配送方法を選ぶためのチェックシート
以下のチェックシートに答えることで、あなたに最適な配送方法が自動的に決まります。
| 質問 | 配送方法 |
|---|---|
| 荷物を1週間以内に届けたい? → はい | EMS(料金は高いが、最速・最安全) |
| 高額商品を送っている? → はい | EMS(保険付き) |
| 10~14日程度なら許容できる? → はい | 航空便(バランス重視) |
| 2週間~1ヶ月待てる? → はい | SAL便(コスト重視) |
| 3ヶ月以上待てる&大量の荷物? → はい | 船便(最安値) |
このチェックシートをブックマークしておけば、次回の海外発送時に迷うことはありません。
配送方法フロー図
配送方法選択の流れを視覚化しました。
EMS(3~7日)
¥1,400~¥2,000
- 最速配送
- 保険自動付帯
- 高額商品向け
航空便(6~10日)
¥900~¥1,500
- バランス重視
- 一般的な書類
- お土産向け
SAL便(2~3週間)
¥600~¥1,000
- コスト重視
- 時間に余裕
- 季節物向け
船便(1~3ヶ月)
¥300~¥500
- 最安値
- 大量荷物
- 書籍向け
この図を見ると、あなたのニーズにぴったりな配送方法が一目瞭然です。
代替手段|日本郵便以外の選択肢
日本郵便が最適でない場合もあります。以下の代替案も検討してください。
クロネコヤマト国際宅配便
クロネコヤマトは、日本郵便と並ぶ大手配送業者です。
- 料金:やや高め(EMS同等かそれ以上)
- 配送時間:EMS同等
- 特徴:大型荷物に向いている、戸口集荷サービスあり
FedEx
国際大手配送企業で、ビジネス用途に最適です。
- 料金:非常に高い
- 配送時間:1~3日(超高速)
- 特徴:ビジネス対応、保険充実
DHL
やはり国際大手で、グローバルネットワークが強みです。
- 料金:高い
- 配送時間:1~7日
- 特徴:グローバルネットワーク、法人対応
個人で少量を送る場合は、日本郵便が圧倒的にお得です。ビジネス用途や緊急配送なら、FedExやDHLも検討する価値があります。
よくある質問と回答
Q1:EMSは本当に3~7日で届きますか?
A: はい、ただし相手国の通関状況によって変わります。アジア向けなら3~7日が目安ですが、欧米向けは5~10日かかることもあります。税関での処理が遅れると、さらに数日かかる可能性があります。
Q2:日本からアメリカへの送付で、食べ物を送れますか?
A: 品目によります。日本のお菓子(個包装)、ラーメン、海苔などは送付可能です。ただし、肉製品、生卵、乳製品は禁止です。送付前に必ず確認してください。
Q3:保険をつけずにEMS以外で高額商品を送るのは危険ですか?
A: リスクがあります。航空便やSAL便で荷物が破損・紛失しても、保険がなければ補償されません。高額商品(¥50,000以上)なら、保険加入をお勧めします。
Q4:国際郵便マイページの登録は本当に無料ですか?
A: はい、完全無料です。送付状の作成も無料です。料金は発送時に支払うだけです。
Q5:配送中に荷物が破損した場合、どうすればいいですか?
A: EMS(保険付き)なら、日本郵便に連絡すれば補償されます。保険未加入なら、相手国での対応になるため、極めて難しいです。事後対応より事前の保険加入が重要です。
Q6:複数の小包を一度に送ることで割引はありますか?
A: 個人利用では割引はありません。ただし、事業者向けの割引制度があります。詳しくは郵便局窓口にお尋ねください。
読者の皆様へ|実際に送ってみてください
本ガイドで学んだ知識を、実際に活用することが最重要です。「難しそう」という先入観を捨て、まずは試してみることをお勧めします。
国際郵便マイページを開いて、とにかく一度、自分の状況に合わせて料金を計算してみてください。その瞬間、「意外と簡単だ」と気づくはずです。
海外の友人・家族に贈り物を送る喜びは、何物にも代えがたいものです。本ガイドがあれば、もうトラブルは怖くありません。
料金早見表|主要国への送付料金一覧
| 送付先国 | EMS(500g) | 航空便(500g) | SAL便(500g) | 船便(500g) |
|---|---|---|---|---|
| 中国 | ¥1,400 | ¥900 | ¥600 | ¥300 |
| タイ | ¥1,400 | ¥900 | ¥600 | ¥300 |
| アメリカ | ¥2,000 | ¥1,500 | ¥1,000 | ¥500 |
| イギリス | ¥2,000 | ¥1,500 | ¥1,000 | ¥500 |
| フランス | ¥2,000 | ¥1,500 | ¥1,000 | ¥500 |
| オーストラリア | ¥2,000 | ¥1,500 | ¥1,000 | ¥500 |
※ 料金は2026年1月1日時点です。詳細は日本郵便公式サイトでご確認ください。
料金比較フロー図
予算:¥3,000以内
SAL便 or 船便
時間に余裕がある場合
予算:¥1,500~¥3,000
航空便
バランス重視
予算:¥2,000以上
EMS
速度・安全重視
あなたの予算と時間軸を見つめれば、自動的に最適な選択が浮かび上がってくるはずです。
参考リンク・公式情報源
内部リンク
(今後の記事追加時に利用予定)
まとめ|海外発送は、正しい知識があれば簡単です
日本郵便の国際郵便について、ご理解いただけたでしょうか。本ガイドで学んだ内容を整理します。
最重要ポイント3つ
- 配送方法を正しく選ぶ:EMS(最速・最安全)、航空便(バランス)、SAL便(コスト)、船便(最安)から、自分の条件に合わせて選択
- 禁止品を事前確認:送付先国の禁止品リストを必ず確認。知らずに送ると返送される可能性あり
- 国際郵便マイページを活用:自宅から24時間、簡単に送付状が作成できる無料サービス
この3つを押さえれば、海外発送で失敗することはありません。
読者の皆様への最後のメッセージ
「海外に荷物を送るのは難しい」という思い込みは、今日で捨ててください。実際には、日本郵便のサービスは驚くほど充実しており、きちんと手順を踏めば誰でも簡単に海外発送ができます。
短期滞在の観光客も、長期滞在の駐在員も、すべての外国人にとって、「日本から世界へ」という経験は、かけがえのないものです。
本ガイドが、皆様の海外発送経験をより充実したものにしてくれることを、心から願っています。
今すぐ国際郵便マイページにアクセスして、あなたの「海外発送デビュー」を始めてくださいね。

























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