🛗【実は日本発祥!?】消えゆく職業、「エレベーターガール」という“動く文化遺産”

【実は日本発祥!?】消えゆく職業、「エレベーターガール」という“動く文化遺産”

こんにちは、日本の文化を世界へ発信するブロガー「ABETACK」です。

皆さんは、日本の百貨店でエレベーターガールに出会ったことがありますか?
もしないなら、それは少しだけ残念なことかもしれません。

なぜなら彼女たちは、日本独自の“美意識”と“おもてなし”が形になった存在だからです。
今回は、この少し不思議で、今ではレアになりつつある「エレベーターガール」という職業に込められた、日本の心の物語をお届けします。


🕰️ 時をさかのぼれば、エレベーターは“職人の仕事”だった

時をさかのぼれば、エレベーターは“職人の仕事”だった
※画像はイメージです

現代のエレベーターは自動で動くのが当たり前。
でも、かつてはすべて手動でした。

扉の開閉はレバー操作、階数の調整は感覚と経験。
少しでも操作を誤れば、階を通り過ぎてしまう。それほど繊細で神経を使う技術職だったのです。

そんな時代に登場したのが、1929年・松坂屋上野店の「日本初のエレベーターガール」でした。

当時の彼女たちは、制服に身を包み、レバーを巧みに操りながらも、上品な口調で階数を告げ、笑顔とお辞儀でお客様を迎えていました。

彼女たちは単なる係員ではありませんでした。
まさに、“動く舞台での女優”のような存在だったのです。


日本でしか育たなかった、この職業の理由

なぜ、エレベーターガールは日本でだけ根づいたのでしょうか?

① “女性ならでは”の気配りと所作

“女性ならでは”の気配りと所作
※画像はイメージです

海外では男性が務める例もあったこの仕事。
しかし、日本ではほぼ一貫して女性が主役でした。

これは「おもてなし」文化において、細やかな気遣いや柔らかい対応が求められたからこそ。
優美な所作・言葉遣い・姿勢に至るまで、接客の芸術としての要素が重視されていたのです。

② お辞儀ひとつが“サービス”になる国

お辞儀ひとつが“サービス”になる国
※画像はイメージです

エレベーターの数十秒。
それだけの短い時間でも、彼女たちは乗客を「特別なゲスト」として迎える心構えで接していました。

これは日本ならではの感覚。
「無駄」に見えることに、意味を見出す文化が、そこにはあるのです。


📉 自動化とともに、静かに姿を消していった職業

自動化とともに、静かに姿を消していった職業
※画像はイメージです

昭和の高度成長期、百貨店の象徴だったエレベーターガールは、
1990年代を境に徐々に姿を消していきます。

ボタンひとつで完結する便利な時代になった今、
「わざわざ人が操作する必要はない」と言われれば、それまでかもしれません。

それでも、銀座の三越や松坂屋、京都の老舗百貨店では、いまも彼女たちは微笑み続けています。
それは“非効率”ではなく、“記憶に残る体験”をつくる役割を担っているからです。


💡 ABETACKの実体験:40秒間の「心の移動」

ABETACKの実体験:40秒間の「心の移動」
※画像はイメージです

ある日、銀座で。
エレベーターの扉が開き、白い手袋の女性がにこやかに迎えてくれました。

「○階でございます」
その一言に、なぜか胸がすっと軽くなったのを覚えています。

彼女は、ただ案内してくれただけではありません。
私の一日を、少しだけ“整えてくれた”のです。

その日、私は「便利さと引き換えに、何か大事なものを失っているのかもしれない」と感じました。


🌍 世界が見逃している、日本の“おもてなしの原型”

 世界が見逃している、日本の“おもてなしの原型”
※画像はイメージです

エレベーターガールとは、「必要」ではなく「価値」で存在する職業です。

心のこもった“接客”とは何か?
時間を“丁寧に使う”とはどういうことか?

その答えが、彼女たちの所作に詰まっています。


🗨️ コメントしてみませんか?

コメントしてみませんか?
※画像はイメージです

💬「あなたは日本でエレベーターガールに出会ったことがありますか?」
💬「そのとき、何を感じましたか?」
💬「あなたの国にも、似たような“人のぬくもり”を感じるサービスはありますか?」

ぜひ、コメント欄であなたの体験や意見をシェアしてください。
文化をつなぐのは、人と人の対話です。


📌 シェア・ブックマークで“文化のバトン”を

 シェア・ブックマークで“文化のバトン”を
※画像はイメージです

この小さな物語に、何かを感じていただけたら

🔖 ブックマーク
💬 コメント
📤 シェア

一見小さな存在であるエレベーターガール
けれどその所作の一つひとつが、日本という国の“美”を物語っているのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA