【ドラえもんの作者が描いた”大人向け”SF⁉】藤子・F・不二雄の衝撃作5選 第二弾!

【ドラえもんの作者が描いた"大人向け"SF⁉】藤子・F・不二雄の衝撃作5選 第二弾!

こんにちは、ぐっちーです!

「藤子・F・不二雄」と聞いて、あなたが思い浮かべるのは『ドラえもん』かもしれません。
でも… 実は彼には、大人の心を揺さぶる”SF短編集”があるんです。

しかも、その内容がヤバい。

「正義」は、本当に正しいのか?
「現実」は、もしかすると偽物かもしれない?
宇宙人から見た地球人って、かなり不自然?

これらの作品、読むと「えっ…マジか」と思わず絶句するものばかり。
藤子・F・不二雄が「子ども向けの漫画家」だと思っていたら、そのイメージは一瞬で崩れます。

今日はそんな “ヤバい” SF短編集の中から、特に外国人にも読んでほしい5作品 第二弾を紹介!
前回同様、大人向けの内容となっております!

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(読後は、あなたの感想もぜひコメントで!)

① ウルトラ・スーパー・デラックスマン

① ウルトラ・スーパー・デラックスマン
画像はイメージです

~スーパーヒーローは、”正義”ではなくなる~

主人公・句楽兼人(くらく けんと)は、正義感は強いものの、気弱で非力なサラリーマン。
社会の不条理に苛立ちながらも、自分には何もできないと鬱屈した日々を送っていた。

しかしある日、彼の中で 超人的な能力が覚醒 する。

透視能力:人の心や体の内部を見通せる
怪力:あらゆる物を粉砕し、人間を一撃で倒せる
飛行能力:空を自在に飛び回れる

これこそ彼が求めていた正義の力だった。
句楽は自らを 「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」と名乗り、悪を成敗し始める。

最初は、彼の活躍は歓迎された。
強盗を一撃で倒し、悪党を次々に処刑する姿に、人々は拍手を送る。

しかし、次第に句楽の正義は暴走し始める――

万引きを見つける → 軽く捻って惨殺
逮捕しにやってきた警察 → 血祭りに上げる
自身を糾弾するマスコミ → 容赦なく粛清

俺の力は神が与えたもうたもの、その俺に逆らうものは全て悪

彼の理念はもはや独裁になり、人々は恐怖し始める。
もはや彼はヒーローではなく、支配者になっていた。

やがて、彼の前に立ちはだかる意外な敵とは…?
そして、力に溺れた彼の結末は――?

「大いなる力には、大いなる責任が伴う」この名言がぴったり当てはまりますね。


② どことなくなんとなく

② どことなくなんとなく
画像はイメージです

~現実って、本当にリアル?~

主人公・天地(あまち)は、ごく普通の会社員。
だが、ある日 白い夜という奇妙な夢を見たことをきっかけに、世界が違って見え始める。

すべてが「どことなくなんとなく」違う
思ったことが、なぜか現実になってしまう
何をしても実感がわかない、まるで夢の中のような感覚

日常の些細な違和感が積み重なり、天地の不安は募る。
友人に相談するが、「疲れているんじゃないか?」と流される。

そんなある日、天地は友人と一緒に山へハイキングに行く。
自然の中でリフレッシュすれば、この違和感も消えると思ったからだ。

しかし、そこで天地は 決定的な違和感に気づいてしまう。

「自分の存在自体が、何かの間違いなのでは?」

果たして彼の世界は本物なのか?
彼が見た白い夜の夢とは何だったのか?

そして、天地がたどり着いた驚愕の真実とは――?

実は私たちって、「水槽に浮かぶ脳みそ」だったりして…。


③ 征地球論

③ 征地球論
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実際はここまでは可愛くはないです。

~外から見た地球人って、色々不自然?~

遥か彼方の宇宙に存在する、高度な知性を持つ異星人の惑星。
そこでは 「地球を征服すべきか?」 を議論する会議が開かれていた。

この会議には、異なる立場の宇宙人が集まっていた。

「地球人は征服すべき危険な生物だ」 → 侵略を提案
「地球人は怠惰で不自然、放置すれば自滅する」 → 無視を提案

会議では、ある一家の生活を撮影した最新の地球の観察データが映し出される。
そこには、受験、出世競争、賭博、娯楽、社会構成、恋愛や親子関係など、
宇宙人からしたら、非合理で不自然な矛盾だらけの生活をする地球人の姿があった。

宇宙人たちは、地球人の歴史や行動を冷静に分析しながら、次々と意見を述べていく。

そして、議論の末に導き出された結論は――

「よく考えたら、僕たちって結構矛盾だらけ?」
「人間社会って、こんなに非合理だらけだっけ?」

外から見た私たちって、結構無茶苦茶な生活を送っているのかも知れませんね(汗)


④ カンビュセスの籤

④ カンビュセスの籤
画像はイメージです

~人はなぜ、生き続けなければならないのか?~

砂漠を彷徨う甲冑の男・サルク
彼は極限状態の中、ある建物を発見し、そこで 不思議な少女・エステル に出会う。

言葉が通じない二人
食事を分け合いながら、少しずつ心を通わせる
しかし、翻訳機が修理され、衝撃の真実が明かされる…

サルクはカンビュセスの兵士だったが、生贄を決める籤から逃げ出していたのだ。

そして、エステルの方も語った。この広大な砂漠の正体と驚愕の真実を…。

普通に考えれば、助かる見込みのない圧倒的な絶望。
なのに、なぜ人類は生き続けなければならないのか…?

この作品、まさに「人類が生きる意味」の問いを突きつけてくる。
あなたは、この様な状況でも「生き続けなくてはならない意味」を見出すことが出来ますか?


⑤ 絶滅の島

⑤ 絶滅の島
画像はイメージです
実際はここまで恐ろしい見た目ではないです

~人類が狩られる側に立った時、我々にそれを非難する資格があるのか?~

主人公のシンイチとカオリは、砂浜で夏休みを堪能していた。
本当なら高校生になっている筈の、2年間の「長い夏休み」を。

地球人類は滅亡した――。
宇宙人に狩り尽くされ、生き残ったのは離島ツアーに参加していた、

たった”27人”の人類だけ。

そんな彼らを嘲笑うかのように、無数の円盤が襲来した。

逃げ場のない孤島
迫りくる宇宙人の狩猟部隊
首を撥ねられ、串刺しにされ火あぶりにされる人間たち

そして、遂にはカオリまでもが宇宙人に攫われてしまう。
主人公のシンイチは宇宙人を悪魔と糾弾するが、生存者の男は言う。

長い間人間は、地球の主人公として、勝手気ままに振る舞ってきた。
他の動物を生かすも殺すも、人間様の心次第。だから・・・・。
今度人間が狩られる立場になったとしても、
偉そうに文句を言う資格は、ないんじゃないか。

多くの動物を絶滅させてきた人類には、身につまされる言葉です。
もし、私たちが虫けらみたいに扱われる立場になっても、文句は言えないかも…。

最後に宇宙人たちが語った目的を見て、「そんなことで…?」と唖然としました。

あなたの価値観が変わるSF短編集

「ヒーローの力」は正義ではないかもしれない → 『ウルトラ・スーパー・デラックスマン』
「現実」とは何か? → 『どことなくなんとなく』
「我々の人類社会」って不自然だらけ? → 『征地球論』
「生きる意味」とは? → 『カンビュセスの籤』
「人間」が狩られる立場になったら? → 『絶滅の島』

この5作品、あなたはどれが一番気になりましたか?
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