山梨県民の心のふるさと・ほうとう鍋
こんにちは、日本の伝統と食文化を海外に伝えるブロガー、ぐっちーです。
「ラーメンは知ってる。うどんも食べた。でも、それだけ?」
そう思ったあなたへ。日本には、まだまだ世界に知られていない“本物の料理”が眠っています。
今日は、その中でも特に私が「これは絶対に世界に紹介したい」と思った料理――
山梨県の郷土鍋料理、ほうとう鍋を深掘りしてご紹介します。

この一皿には、日本人の暮らしと祈り、家族の記憶、山の恵みがすべて詰まっています。
読んだあと、きっとあなたも「山梨に行きたい」「この味を体験したい」と感じるはずです。
🏔️【物語】なぜ山梨県民は、冬になると“ほうとう鍋”を囲むのか?

「ほうとう」は、山梨の冬を生きる知恵から生まれた、素朴で温かな鍋料理です。
米の収穫が難しかった山梨では、昔から小麦が主食。
それを平らに延ばして太く切り、味噌仕立てのスープで根菜やかぼちゃと一緒に煮込んだのが、「ほうとう」の始まりです。
戦国時代、武田信玄が陣中食として好み、戦場で部下にふるまったとも言われ、寒さと飢えをしのぐための“命の食”でもありました。
でも、もっと大切なのは――
「うちの味」が家庭ごとにあり、親から子へと受け継がれてきたこと。
山梨の人にとって、ほうとうは料理ではなく、“記憶”なんです。
🍲【味わい方ガイド】旅先でしか味わえない“本当の食べ方”をしよう

①【定番】かぼちゃほうとう
甘くとろけるかぼちゃが主役。煮込むことで自然の甘さがスープに溶け出し、味噌のコクと融合します。麺は太く、モチモチ。汁はとろみがあり、冷えた体を芯から温めます。
ポイント:鍋の底に沈んだかぼちゃが「スープの旨みの源」です。最後にスープをすくってじっくり味わうのが通。
②【夏限定】おざら(冷やしほうとう)
冷水で締めたほうとう麺を、温かい特製のつけ汁で食べる夏季限定メニュー。つけ汁は醤油ベースが多く、ねぎ・みょうが・大葉など薬味と一緒に食べると格別です。
ポイント:冷たさと温かさのコントラスト、薬味の香りが清涼感を生み、夏の疲れた胃にも優しい逸品。
③【進化系】ラーほー(ラーメン風ほうとう)
近年登場したニューウェーブ。ラーメンスープ(醤油・味噌・豚骨など)にほうとう麺を入れたもので、もちもち食感と濃厚スープが絶妙。
ポイント:麺は短めでスープが絡みやすい。トッピングにチャーシュー、煮玉子、もやしなども追加可能。
🏆地元民も並ぶ、本物のほうとうが味わえる名店3選

① 小作(こさく)|王道の老舗で種類豊富に楽しむ
住所:甲武駅前店(甲府市丸の内1-7-2)、他複数
特徴:1972年設立のチェーン店。味噌ベースのスープにかぼちゃ、山菜、きのこ、豚肉、熊肉まで多彩な具材が選べます。提供は熱々の鉄鍋、麺はしっかり煮込んで柔らかめ。
おすすめメニュー:「かぼちゃほうとう」「猪肉ほうとう」「豚肉ほうとう」
一言:観光でも地元利用でも外れなし。多言語メニューありで安心。
② 天下茶屋(てんかぢゃや)|富士山を望む文学と味の宿
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町河口2739 天下茶屋2階
特徴:標高1,200mの絶景ポイントに佇む老舗店。店内には太宰治の文学資料室があり、作家が滞在した歴史があります。天井が高く、囲炉裏の香りが漂う静かな空間。
おすすめメニュー:「きのこほうとう鍋」「ほうとう鍋」
一言:窓際席から富士山を一望でき、食事と景色の両方を楽しめます。
③ 浅間茶屋(あさまぢゃや)本店|観光の後にほっと一息
住所:山梨県富士吉田市上吉田5562−7
特徴:民芸調の建物、囲炉裏のある座敷席で郷土の雰囲気たっぷり。ほうとうは大量に盛り込まれた味噌ベースのスープに、カボチャや季節の山菜が絡んだ、滋味に富んだ味わい。
おすすめメニュー:「山梨さんろく豚の豚肉ほうとう」「よっちゃばれほうとう」
一言:観光と食事を一緒に楽しみたい方に最適。丁寧な接客も高評価。
💬【あなたの声が聞きたい】コメントで旅のきっかけを分かち合おう!
「こんな鍋、日本にあるなんて知らなかった…」
「山梨に行ったとき、絶対食べます!」
「実際に行って食べたら涙が出ました。」
そんな感想、ぜひコメント欄で教えてください。
あなたのひとことが、次の旅人の背中を押すかもしれません。
✈️最後に|なぜ「ほうとう鍋」は今、世界に伝えるべき料理なのか?

地元の素材を、無駄なく使い、体を芯から温め、家族をつなぐ。
それが「ほうとう鍋」。
山梨の寒い冬の中で、静かに煮え続けてきたこの料理は、
今の時代にこそ求められる“やさしさ”なのかもしれません。
食べるだけじゃない。
体験する料理。生きた文化。
あなたが次に訪れるべき場所、それはきっと――山梨です。
また次の記事でお会いしましょう!
ぐっちー 🇯🇵🍲
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