もう一度、自分を信じたくなる場所。東京のすぐ隣、埼玉で見つけた“心の再生”

こんにちは、けっけです。
40代、大手IT企業に勤めながら、世界を旅してリモートワークをしている私が、
今日は特別な場所についてお話しします。

忙しさに追われ、自分を見失いかけたとき。
あなたは、どこに行きますか？

もし、心がすり減ってしまったら。
もし、自分の声が聞こえなくなったら。

答えは、意外にも、東京からたった1時間の場所にありました。

そこは、埼玉県。
ガイドブックにも大きく載らない、静かで、温かくて、
そしてもう一度、自分を信じたくなる場所。

この旅は、私にとって、ただの小旅行ではありませんでした。
生き方を、少しだけ変えてしまうほどの出会いだったのです。

なぜ日本の埼玉県は外国人にとって特別な場所なのか？

「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」。

ここは、世界中のどこにもない特別な森です。
北欧の童話の世界と日本の自然が、境目もなく溶け合っている。

家々は手作りの温もりをたたえ、
川は静かにささやき、
光は木々の間から、優しく頬を撫でる。

あなたもここに立ったら、きっと不思議な気持ちになるでしょう。
「見たことがないのに、懐かしい」
「遠いはずなのに、帰ってきたような安心感」

それがこの森の魔法です。

「吉見百穴」。

2000年前の人々が、岩を削り、命を刻んだ場所。
無数の穴が連なるその光景は、
ただの遺跡ではありません。

そこに立ったとき、あなたは感じるでしょう。
人は、どんな時代も、精一杯生きていたんだと。

静かに吹き抜ける風の音。
手で触れた岩の冷たさ。

過去から未来へ。
確かに何かがつながっていることを、肌で知る瞬間がここにはあります。

あの頃、私は笑えなくなっていました。
大好きだった仕事も、趣味も、人との会話も、
すべてが、どこか他人事のように思えた。

「こんなはずじゃなかった」
「もう、何も変えられないかもしれない」

そんな絶望を抱えたまま、私は偶然、
“ムーミンの森”が埼玉にあると知ったのです。

電車を降り、森へと向かう小道を歩いたとき、
何かが少しだけ、変わり始めていました。

木漏れ日が、肩に優しく触れた。
川の音が、胸の奥の凍ったものを溶かした。
子どもたちの笑い声が、忘れていた何かを呼び戻した。

そして、あの展望塔のてっぺんに立ったとき。
遠くの山並みと、広がる空を見ながら、
私はこう思えたのです。

「大丈夫。私は、私のままでいい。」

その瞬間、涙が止まりませんでした。
静かに、でも確かに、私はもう一度、自分を信じたくなっていました。

その後、メッツァビレッジで、
シナモンロールを片手に湖を眺めていると、
世界がゆっくり、呼吸をしているのを感じました。

何も急がなくていい。
完璧じゃなくていい。
この世界には、優しさも、希望も、まだたくさんある。

埼玉の小さな湖畔で、私は未来へ向かう勇気を取り戻したのです。