🍁日本の秋祭りと聞くと…
優雅な舞、色鮮やかな着物、静かな神社で五穀豊穣を願う儀式——そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
でも、もしあなたが…
🎌「もっとクレイジーな日本を見てみたい!」
🌏「一生忘れられない、衝撃的な旅がしたい!」
と思っているなら——
私、元・宮古島住民のSACOが、あなたにぴったりの「奇祭」をご紹介します!
🏝️舞台は宮古島!常識をぶっ壊す「神様」に会える島

沖縄県の楽園、宮古島。エメラルドグリーンの海と白砂ビーチが有名なこの島には、10月のある2日間だけ、**日本の常識が通用しない“奇祭”**が行われます。
その名は…
💥**『パーントゥ』**💥
全身泥まみれの仮面を被った神様が、あなたを追いかけてくるんです!😱
🤔そもそも「パーントゥ」って何?

🔸歴史と起源
人口約300人の島尻(しまじり)地区に伝わるこの行事は、数百年前に海岸に漂着したクバ(枇榔)の葉に包まれた仮面が、島尻地区の北部の海に漂着したところから始まります。
その仮面を拾った若者が泥を体に塗り、神様の化身として村を回ったのが、パーントゥのはじまりとされています。島の人々にとっては神の啓示とも捉えられており、現在でも神話として語り継がれています。
👹「パーントゥ」という名前は、
宮古方言でパーンが「食べる」+ピトゥが「人」とされ「鬼」や「妖怪」ともいわれ、鬼の格好をした来訪神とされています。
このお祭りは、2018年ユネスコ無形文化財に登録されました。
🎭3体の“神”が全身泥だらけで襲来!

毎年旧暦9月上旬の2日間、島尻の集落に突如現れるのが3体の「パーントゥ」。3体は親(ウヤ)パーントゥ、中(ナカ)パーントゥ、子(フファ)と呼ばれています。
彼らは集落の湧き水が溜まる聖地「ウマリガー」で、池底の霊が宿るという腐葉泥を汲み、カズラのツルをまとい、そして泥にドボンと浸ると、夕暮れ時に杖を持ち泥を滴らせながら出現、集落を練り歩き時に追いかけて来ます。
日が暮れた後、暗闇に紛れ突然あらわれた姿は…もう、完全にホラー映画😅叫ばずにはいられません。
しかもその泥、ものすごく臭いんです!!
でもパーントゥは来訪神!臭い泥は厄除けの泥!泥を塗られる事はとても有難い!ことなのです。
👟この役に選ばれるのは、集落でも選りすぐりの足の速い若者。
彼らは集落を練り歩き時に走り、泥を塗りたくるんです!
警備に来ている警官やパトカーも例外なく・・・
泥体験談:逃げてもムダ!神様に追い詰められた話

私は宮古島に住んでいた頃、実際にこのパーントゥに参加しました!
最初は「ちょっと見学するだけ」のつもりが…
パーントゥが暗闇から突然現れ、ビックリして叫び・・・逃げても追いかけられ、ついに角に追い込まれ…😱💨
そして…
💥「スリスリ〜!」
パーントゥの背中で泥を塗られ、全身ドロッドロ。
シャワーで洗っても、臭いが1日取れてない気が・・・😂
でも、なぜか笑えるんですよね。
そして、奇祭に参加できたという貴重な 体験が、今ではかけがえのない思い出になっています。
この“泥だらけの儀式”を通して、私は島の人々の信仰や文化に少しだけ触れられた気がしました🌿
ただの観光では味わえない、本当の日本の奥深さに出会える瞬間──それがパーントゥなのかもしれません✨
観光客にも容赦なし!でも…それが“ご利益”✨

泥を塗られるのは、悪いものを落とし、健康と安全を願うためと信じられています。
特に
👶赤ちゃん→成長と健康祈願
🚗新車→安全祈願
🏡新築の家→家内安全(壁はもちろん、家の中にまで入っていきます)
そんな理由から、泥まみれになることは”有難い”とされているんです
「ただのお祭り」じゃない!パーントゥは“神事”
この祭りは観光客のためのショーではありません。
島の人々にとって、1年の穢れを祓い、新しい季節を迎えるための神聖な行事です。
以前一部の観光客が、泥を塗られたことに不満を持ち苦情を申し立てたり、パーントゥに暴行を加える事件が発生しています。

これにより一時はパーントゥの存続も危ぶまれましたが、現在は開催日を直前まで非公開にしたり、パーントゥに護衛をつけるなどされました。
🧳パーントゥ体験に行く前に!【実用アドバイス】

✅ 開催日は直前まで非公開!(宮古島観光協会やSNSでチェックを)
✅ 汚れてもいい服装で!(洗っても落ちないよ!)レインポンチョなどは無駄な努力になるかも・・・?!苦情は受け付けません。
✅ カメラやスマホは防水&防泥カバー必須!(壊れても自己責任)
✅レンタカーなどは、遠くに停めて歩いてください(泥や傷がついても自己責任)服が汚れて帰る時用に座席を汚さないためのビニールシートの用意があると役立つかも・・・
✅汚れた時のためホテルやレンタカーに了解を得るか、配慮をわすれずに・・・
✅ お子さん連れは要注意(怖くて泣く子にも容赦ないです。トラウマになるかも?)
✅これは人々を楽しませる観光イベントではなく、信仰の 儀式です。敬意を忘れずに!
パーントゥだけじゃない!島尻をもっと楽しむならこれ♪

せっかく宮古島の島尻エリアまで行くなら、パーントゥだけで帰るのはもったいない!
島尻の魅力的なスポットをご紹介します🌿
① マングローブ探検&カヤック体験 🚣♀️
島尻には、のどかなマングローブ林が広がっていて、ばたらず橋や遊歩道を歩いて散歩が楽しめます。またカヤックでマングローブを間近に見ながら探検もできます。
自然の中に身を置いて、パーントゥの喧騒とはまた違う、癒しのひととき✨
●ツアー会社:宮古島ツアーズ
② 島尻漁港から大神島へ⛴
島尻漁港からは、神秘的な小島「大神島(おおがみじま)」へ渡る定期船が出ています。
この島は“神の島”と呼ばれ、人口18人以下、学校もなく、車は走らず信号もない、猫や鶏が放し飼いされ、静かでのんびりした時間が流れる景色に出会えます🌺
手つかずの自然が残る反面、聖地とされる区域にはむやみに立ち入らないなど、独自のルールもあります。
※大神島の秘祭=ウヤガン祭:年5回数日間が行われ、島民以外は来島禁止される。儀式を担う女性が数日間飲み食いせず、不眠で行われるお祭り。全容は島民にも秘され、文献もわずか・・・その神事も高齢化と後継者不在を理由に2023年で終わりを告げました。
●ツアーガイド:大神島のおじいの観光ガイド TEL0980-72-5350(9:00~18:00)
③ 「島尻購買店」でひと休み
観光地ではあまり見かけない、**昔ながらの島の商店「島尻購買店」**は、生活必需品はもちろん、お菓子や総菜、お弁当などもあり、沖縄の田舎を垣間見れるます。
また最近では、パーントゥをモチーフとしたTシャツや、泡盛ボトル、その他オリジナルグッズもずらりと並んでいてお土産にぴったり!
パーントゥパネルも設置されているので記念撮影などいかがでしょうか?
地元民とのゆんたく(おしゃべり)も、旅の楽しみのひとつですよ☺️
🎒観光の合間に立ち寄れるスポットが、島の魅力をより深く感じさせてくれます。
ぜひあなたも、パーントゥだけでなく「島尻の静かな日常」も味わってみてくださいね!
🌟最後に

「パーントゥ」は、日本の“静かな秋祭り”とは真逆の、
野生的で、スピリチュアルで、笑えて、ちょっと怖い祭りです。
でもそこには、島の自然、暮らし、信仰がぎっしり詰まっています。
💬あなたはパーントゥに泥を塗られてみたい?それとも逃げたい?(笑)
👉ぜひ、コメント欄であなたの感想を教えてください!
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