こんにちは!日本の魅力を海外に伝えるブロガー、モモです!今回は前回に続いて、俳句を通して四季の美しさを感じることができる季語をもう少しご紹介したいと思います。
「俳句/haiku」は、5・7・5の17音からなる短い詩で、自然や季節の変化、人々の感情を表現することが特徴です。その中でも特に大切なのが「季語/kigo」という言葉。季語は、その詩がどの季節に詠まれたのかを示す言葉で、俳句を読む上で欠かせない要素となっています。
今回も、春・夏・秋・冬それぞれの季節にちなんだ季語を取り上げます。前回の記事を読んでいただけた方も、今回が初めての方も、どうぞ楽しんでくださいね!それでは、早速始めましょう!
1. 春の季語

・菜の花(なのはな/nanohana)
春を代表する花、菜の花。黄色い花が一面に広がる風景は、春の温かさと希望を感じさせてくれます。菜の花の香りが春の訪れを告げるようで、心が和む季語です。
・春風(はるかぜ/harukaze)
春の穏やかな風、春風は季語としてもよく用いられます。暖かくて爽やかな風が吹くと、自然と気分も軽やかになり、春の心地よさを感じさせます。
・花粉(かふん/kafun)
春の特徴的な現象である花粉も、実は季語のひとつ。春の風に乗って飛ぶ花粉が、春特有の自然の一部として俳句に登場します。
2. 夏の季語

・夏霞(なつがすみ/natsugasumi)
夏の朝や夕方に見られるぼんやりとした霞、夏霞は、暑さと湿気の中で空気が柔らかく霞む様子を表現する季語です。夏の蒸し暑さが感じられ、静けさと共に幻想的な雰囲気を醸し出します。
・夕凪(ゆうなぎ/yuunagi)
夕暮れ時に静まった海面、夕凪は穏やかな風が吹かず、海が鏡のように静かな様子を表現する季語です。日が沈みかけた美しい時間帯を感じさせ、夏の終わりの静けさを象徴しています。
・風鈴(ふうりん/fuurin)
夏の風物詩である風鈴。風鈴の涼しげな音色は、暑い夏に爽やかな風を感じさせてくれるものとして、俳句にも多く詠まれます。
3. 秋の季語

・稲穂(いなほ/inaho)
秋に実る稲の穂、稲穂は豊穣の象徴として秋の季語です。黄金色に輝く稲穂が、秋の実りとともに深まる季節を感じさせてくれます。
・風花(かざはな/kazahana)
秋の寒い日に降る雪を「風花」と呼びます。秋から冬への移り変わりを象徴する季語で、しんと静かな秋の夜に降る雪の美しさが感じられます。
・葡萄(ぶどう/budou)
秋の味覚である葡萄。秋の収穫の象徴であり、その甘美な果実は秋の風物詩として親しまれています。
4. 冬の季語

・霜柱(しもばしら/shimobashira)
霜が立ち、まるで柱のように見える現象を「霜柱」と呼びます。冬の寒さの中で見られる自然の美しさが、冬の風物詩として俳句に登場します。
・雪灯籠(ゆきどうろう/yukidourou)
雪に灯をともした灯籠、雪灯籠は冬の静けさと温かさを感じさせる季語です。雪に包まれた灯籠の明かりが、幻想的で心温まる情景を作り出します。
・寒椿(かんつばき/kantsubaki)
冬に咲く椿の花を「寒椿」と言います。寒い時期に鮮やかな花を咲かせる椿は、冬の風物詩として、多くの俳句に詠まれています。
さいごに

季語を通して四季を感じることができる俳句は、自然と密接に関わりながら、その瞬間の美しさや感動を表現しています。季語を大切にしながら俳句を味わうことで、より深く日本の四季を楽しむことができます。
最後に、私が最近読んだ俳句を一つ紹介しますね。
「夏の夜 月明り差し 風鈴鳴る」/「natsunoyoru tukiakarisashi fuurinnaru」
夏の夜空に月明りが差し、風鈴の音が響く情景を描いた一篇です。夏の暑さの中でも、風鈴の音が涼しさを感じさせてくれるようで、とても心地よい気分になりました。
このブログを通じて、季語の魅力を少しでも感じていただけたら嬉しいです!
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