あなたの身近に潜む“毒のある危険な植物”たち—知らずに触れた、飾った、食べてしまった…!?

あなたの身近に潜む“毒のある危険な植物”たち—知らずに触れた、飾った、食べてしまった…!?
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 皆さま、こんにちは。かわら版ブロガーの 花散里 です。

 日本の自然や庭園は、世界中のアウトドア好きや旅行者にとって憧れの場所です。しかし、その美しさの陰にひっそりと、思わぬ危険が潜んでいることをご存じでしょうか?
 実は、街の公園やハイキングコース、さらにはおしゃれなカフェに飾られた花を生けた花瓶にさえ、強い毒を持つ植物がひっそりと紛れ込んでいるのです……!

 この記事では、日本に住む外国人や旅行者が思わず「えっ、これも!?」と驚くような、身近にある有毒植物の実例と体験談を紹介します。あなたのアウトドアライフや日常を、もっと安全に楽しむためのヒントが満載です!

なぜ「身近な毒のある植物」に注意が必要なのか?
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 日本の植物は、実際、海外の方にとって馴染みが薄いものが多く、そのため“見た目が美しい=安全”と誤解されがちです。しかし、実際には強い毒性を持つ植物が数多く存在し、知らずに触れたり食べたりすると、皮膚炎や食中毒、時には命に関わる事故に発展することもあります。

 キャンプやバーベキューで、毒のあるキョウチクトウの枝を串代わりに使い、海外で死亡事故が起きた例もあります。また、ヤマウルシは触れるだけで皮膚炎を起こすため、ハイキングやキャンプ時には特に注意が必要です。 

 春の山菜採りや野外活動の際、食用の野草とよく似た有毒植物を間違えて食べてしまう事故が毎年のように発生しています。例えば、北海道ではトリカブトをニリンソウと間違えて食べてしまったため、痛ましい死亡事故が起きています。

 切り花や観葉植物として人気のあるクリスマスローズやアイビー、カラーなども、汁液が皮膚に付着するだけでかぶれたり、嘔吐や痙攣などの症状を引き起こすことがあります。

有毒植物を安全に識別するために必要な知識
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 この章では、有毒植物を安全に識別するために必要な知識と注意について述べていきます。

  • 見た目だけで判断しない新芽や若葉、根、実など一部だけを見ても、食用植物と有毒植物は非常に似ていることが多く、素人判断は危険です。
  • 食用植物と有毒植物の特徴を正確に知る:例えば、ニラとスイセン、セリとドクゼリ、ギョウジャニンニクとスズランなど、よく似たペアごとの違いを具体的に学ぶことが大切です。香りや葉の厚み、草丈、花や実の形など、複数の特徴を総合的に確認する習慣を持つことが重要です。
  • 専門家の指導を受ける:山菜採りや野草の利用では、必ず経験豊富な専門家の指導を受け確実な見分け方を身につけることが推奨されています。
  • 食用と観賞用の植物を明確に区分する:家庭菜園や庭では、食用と観賞用を区切って植え、ネームプレートで管理し、家族とも情報を共有することが大切です。
  • 確信が持てない植物は絶対に食べない・触れない:「食べられると確実に判断できないものは採らない、食べない、人にあげない」という原則を守ることが、事故防止の基本です。
  • 中毒時の対応知識も持つ:万が一誤って摂取した場合は、すぐに医療機関を受診し、原因と思われる植物の現物を持参することが重要です1
有毒植物を安全に識別するために必要な知識
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  • スイセンとニラの違い:スイセンは葉が厚く幅広で、ニラ特有の匂いがありません。ニラは強い独特の香りが特徴です。
  • トリカブトとニリンソウの違い:葉の切れ込みや茎の色、花の咲く時期・形など、複数のポイントを同時に確認することが重要です。

 有毒植物の安全な識別には、「見た目だけに頼らず、特徴を複合的に確認し、専門家の知識を活用すること」「確信が持てない場合は絶対に食べない・触れないこと」が不可欠です。日頃から正しい知識を身につけ、家族や周囲とも情報を共有しましょう。

   植物の名前    画 像   主な毒性 よくある誤認・注意点
アイビー身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)インテリアグリーンでよく使われるが、葉・果実に毒がある。うっかり触れると、触れた部分がかぶれる事も。
アジサイ身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)葉や花が有毒、食中毒症状を呈する。葉の部分を大葉(しそ)と間違えやすい。
イヌサフラン身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)観賞用として広く栽培されているが、草全体、特に球根や種子に強力な毒成分を含むため、誤認・誤食には注意が必要。ギョウジャニンニクと誤認しやすい。摂取すると嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難など中毒症状を引き起こし、死に至ることもある。
エンジェルトランペット身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)住宅街でも最近見かける花だが、全体に強い毒があり、誤食で幻覚や意識障害を起こす。観賞用だが、ダチュラ(朝鮮朝顔)と同種で強い毒性があるため、触ったり食べたりしないこと。
カラー身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)切り花としても人気があるが、汁液が皮膚に触れると、かぶれを起こす可能性があるため、注意が必要小さなお子さんやペットがいる家庭では、手の届かない場所に飾るなど、十分な対策を!
キョウチクトウ身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)街路樹や公園に多い観賞用の木だが、全体が有毒で、樹液や煙にも注意が必要。枝をBBQの串に使ったり、焚き火で燃やした煙を吸って中毒になる事故が起きている。
クリスマスローズ身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)切り花やガーデニングで大変人気だが、汁液で皮膚炎、誤食で嘔吐・痙攣を起こすので注意!全体に毒があり、特に根や茎には強い毒性があるため、ペットを買われている方は、特に注意が必要
ジギタリス身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)美しいベル形の花を咲かせるため観賞用として人気があるが、強い毒性を持つため、扱いには注意が必要全体(特に葉と花)有毒。誤食に注意!特に、小さな子どもやペットのいる家庭では栽培を控えるのが安全。
シキミ仏前花として使われるが、全草に強い毒がある。八角(スターアニス)と似ているが、  食用不可。八角などと見誤って料理やお茶に使う事故が過去に発生したため、注意が必要
スイセン身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)葉や球根が有毒。嘔吐・神経麻痺・心不全を引き起こす。葉の部分はニラやノビルと間違えて誤採取・誤食されやすい。
スズラン身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)可憐な見た目と芳香で人気が高いが、草全草が有毒。心臓麻痺・嘔吐・死亡例も春の山菜取りの時期、ギョウジャニンニクと間違えられやすく、誤食による事故も起きている
ドクウツギ身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)日本三大有毒植物の一つ。見た目は可愛らしい低木だが、実や葉には強い毒がある実の見た目が似ているため、ブルーベリーなどと間違えて子どもが実を食べてしまった事故がある
ドクゼリ日本三大有毒植物の一つ。湿地や川辺に生え、少量でも致死的な中毒を起こす。セリやミツバと見間違えやすいため、野草摘みの際に誤食事故が発生している。
トリカブト身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)日本三大有毒植物の一つ。全草が猛毒で、誤って食べると死に至ることも山菜のニリンソウやモミジガサとよく似ているため、春の山菜採りでは誤採取しやすい。
ヒガンバナ身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)全草に有毒成分であるリコリンが含まれるため、取扱いに注意する。花の後に出てくる葉はニラと間違えやすいので、誤食に注意!
フクジュソウ身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)新芽は有毒嘔吐・呼吸困難・心臓麻痺を起こしやすい。新芽がフキノトウと間違えられやすく誤食による中毒事故が報告されている。
ヤマウルシ身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)木に触れるだけで皮膚炎を発症する。ハイキングコースや林道に多いため、長袖など、服装に工夫が必要
ヨウシュヤマゴボウ身近にある毒草の特色などのまとめ(一覧表)美しい実をつけるが、果実や根に毒があり、食べると嘔吐や下痢などの中毒症状を起こす。山ぶどう等に似ているため、子どもが誤って実を食べてしまうことがあるため、要注意。
この引用先は著作権侵害に該当する可能性があります。引用:graepp.jp神戸新聞NEXT/連載・特集   ※画像はすべてイメージです。
実際にあった“知らずに手にした”体験談
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「日本の友人の家で見かけた美しい花を、何気なく手で触ってみたら、数時間後に手が赤く腫れてしまいました。後で調べたら、それはクリスマスローズという有毒植物だったと知り、驚きました。」(アメリカ出身・在日3年)

「春のピクニックで山菜を摘んでいたとき、地元の人が“これは食べられる”と教えてくれた草を一緒に持ち帰りました。家で調理して食べた後、強い吐き気としびれが出て病院に運ばれました。後から、それがトリカブトだったと知り、とても怖かったです。」(オーストラリア出身・旅行者)

他の事故例(補足として)
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  • キョウチクトウの枝をBBQの串に使い、中毒事故が発生した例があります。
  • トリカブトやドクゼリは、山菜や野草と間違えて食べてしまい、重篤な中毒や死亡事故が毎年のように起きています。
  • シキミは、スターアニスと間違えて料理やお茶に使い、結果、中毒事故が発生しています。

 日本の毒性植物は「見た目が美しい」「食用とそっくり」「身近にある」などの特徴があり、知らずに触れたり食べたりすることで重篤な中毒事故が発生します。特に山菜採りや家庭での利用時には、素人判断の言葉は当てにせず、必ず専門家の指導や確実な知識をもとに行動し、少しでも不安があれば口にしないことが最も重要です。

日本で特に注意すべき毒性植物の特徴
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 この章では、日本で特に注意すべき毒性植物の特徴を、以下に記したポイントにまとめます。

  • 多くの有毒植物は、根・茎・葉・花・実などの全て、または一部(特に根や種子)に強い毒を含みます。
  • 例:トリカブト(全草が猛毒、特に根)、スズラン(全草に強い毒)、ドクゼリ(全草が有毒、春は根に毒が多い)。
  • 有毒植物は、食用の山菜や野草、観賞用の植物と見た目が非常によく似ているため、誤って採取・摂取されやすいです。
  • 例:スイセン(ニラと似ている)、フクジュソウ(フキノトウと間違えやすい)、ドクゼリ(セリと似ている)。
  • 摂取すると嘔吐、下痢、痙攣、呼吸困難、心不全、神経麻痺など重篤な症状を引き起こし、時には死亡することもあります。
  • 皮膚への接触だけで炎症やかぶれを起こす植物もあります(例:ヤマウルシ、キョウチクトウ)。
  • 山菜採りや家庭菜園、観賞用として飾った植物の誤食・誤用による中毒事故が毎年発生しています。
  • 特に春先の山菜採りシーズンや、家庭での切り花利用時に注意が必要です。
  • 食べられるか分からない植物は絶対に口にしない。
  • 専門家の指導や信頼できる資料で正しい知識と見分け方を身につける。
  • 図鑑やインターネットの写真だけで素人判断しない。
  • 採取時は他の植物が混入しないようにする。

どうすれば危険な植物から身を守れる?( 左)
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どうすれば危険な植物から身を守れる?(右)
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  • 「見た目が似ているから」安易に野草を採取・食用にしない
  • 切り花や観葉植物を飾るときは、名前と特性を確認し、手袋を使うなどの対策を。
  • 焚き火やBBQで使う木や枝にも注意。特にキョウチクトウは絶対に燃やさない。
  • わからない植物を見つけたら、専門家や地元の人に確認する。

 日本のアウトドアには、海外の人が知らない危険な有毒植物が多く存在します。特に山菜採りや野外活動の際は、植物の知識がないまま触れたり食べたりしないよう、十分な注意が必要ですね。

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 あなたは日本で「思わぬ危険な植物」に出会ったことがありますか?
知らずに手にした、飾った、少し食べてしまった……そんなヒヤリとした体験や、逆に「これは安全だと思ったのに!」という驚きのエピソードがあれば、ぜひコメント欄で教えてください!

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おわりに
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 日本の自然や文化を安全に楽しむためには、身近な植物についてもある程度の知識を持っておくことが大切です。美しい花や緑の中に潜む“見えないリスク”を知ることで、あなたのアウトドアライフや日常がもっと安心で豊かなものになりますように!

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